社会的影響
周りから見れば、抜毛癖は単なるストレスからくるちょっとした問題と認識されがちです。
しかし、本人とその家族に与えている影響はもっと深刻な問題です。
抜毛癖であることでひどく孤独感を味わうことがあります。
なぜなら、抜毛癖は多くの人だけでなく医者にさえあまり理解されていません。
そのことから「抜毛癖であることは恥ずかしいことだ」と思ってしまい、症状をより悪化させています。
「恥ずかしい」と思うことは、抜毛癖の人たちの社会的生活・学問・教育の手を止めてしまいます。
抜毛癖であることを知られる恐れから、職場や学校、他にも皮膚科、歯科をはじめとする医療機関へ通うことを遠ざけてしまいます。
学生の場合、いじめや教師からの注意を避けるため、不登校になることもあります。
同時に家族も不健全な方向へ向けてしまします。
抜毛癖を隠して、治療をしようとすれば多くの時間と費用がかかってしまいます。
食毛
抜いた髪の毛をかじったり飲み込んでしまうことは珍しいことではありません。
しかしこの行動は大変危険なことです。
食毛を繰り返すことで胃や腸内で毛玉ができ、それによって腸閉塞になる可能性があります。
その場合、すぐに手術が必要です。
食毛はまれなケースですが、速やかに治療しなければ致命的なことになりかねません。
抜毛癖を持つ多くの人が治療を受けることに抵抗(恥ずかしさ、周囲の理解の無さ)があるため、この危険性はますます大きくなっています。
抜毛癖はいつまで続く?
その人の抜毛癖がいつまで続くかは予測不可能です。
治療しなければ、症状が強くなったり弱くなったりしながら、一生涯続く慢性的な症状になる場合もあります。
場合によっては、幼児期に始まった抜毛症が成長とともに自然と治ってしまうようなケースもあります。
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