抜毛症の原因
実は抜毛症の原因はまだはっきりとわかっていません。
ストレスが関係しているといわれますが、抜毛症の原因の研究はまだ初期段階です。
咳払いがただの風邪なのか、花粉症なのか、アレルギーなのか、それとも肺炎なのかがわからないように、抜毛症もいくつかのどんな原因で引き起こされているのかは個人個人によって違います。
なぜ抜毛が起きるのか?
現時点ではまだはっきりと解明されていませんが、抜毛癖を持つ人は、抜毛をすることで無意識に自分の気持ちをなだめているのではないかと言われています。
それは本人の意思でなく、神経回路の無意識的なものです。
毛髪を抜くことで、不安やイライラ、その他の難しい感情あるいはネガティブな感情に対処しているのであって、自分自身を傷つけようとは思っては髪を抜いている訳ではありません。(いわゆる自傷行為ではありません。)
抜毛症の発症は、ちょっとしたきっかけで起こります。
例えば、ストレスの多い生活習慣によって起こることもあれば、ちょっとかゆくてかいたことが引き金となることもあります。
白髪を抜くことがきっかけになるかかもしれませんし、枝毛や傷んだ毛を抜くことがきっかけかもしれません。
つまり、非常に突発的に発症する可能性があるのです。
抜毛症はイライラしたときに起きるの?
抜毛症はストレスによって悪化したり、ちょっとしたことがきっかけで起きることがありますが、ただ単に、イライラした時に起きる癖ではありません。人によっては退屈しているときにも起きることがあります。
しかし、ストレスの多い受験期や、学校、職場での人間関係の悪化、厳しすぎる親のしつけなど、自分ではどうにもならない期間が長いことがきっかけになっているケースは多くあります。
抜毛症はどんな人に起きやすいの?
発症するのは思春期(10歳から12歳ごろ)が最も多いですが、もっと幼少の時期に起こることもあります。
もともと子どもに多くみられたのですが、最近では男女問わず成人にも増えています。
抜毛癖はどんな人にも起きる可能性があります。
ただ、傾向として不安やストレスを感じていたり、トラウマを持っていたり、情緒が不安定なときに発生しやすいです。
抜毛癖が気分障害やうつ病、虐待を受けている証拠にはなりませんが、それを完全に否定するものでもありません。
抜毛癖のある人は、同時にうつ病であることがよくあるため、治療を始める前にそうでないかを見極める必要があります。
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