家族画

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木の絵を描く「バウムテスト」のほかにも、絵を描いて深層心理を表す方法として「家族画」があります。
本来は精神的に病んでいたり、うつ病の人に対してメンタルクリニックや精神科で行われる心理テストです。
実は、精神的に病んでしまう原因の一つに、家族とのかかわりあいが関係していることが以外と多く、
それを絵で表すことで、心の深いところで思っていることが表されます。
テストをしてみたい方は、バウムテストを同様に画用紙(A3用紙ほどの大きさ)とクレヨンを準備してください。
誰かと話しながらしてはいけません。
できれば一人でやりましょう。
今回はそのまま結果までお伝えしていきます。
家族画の結果
家族画は、家族の中の関係をみていきます。
心の中に、家族のメンバーに思いがあれば、それが良くも悪くも絵になってでてきます。
それゆえ、心理テストの絵をみた家族はショックを受けることもあります。
例えば、父親にトラウマをもっている人の絵は、父親の顏が黒く塗りつぶされたりします。
兄弟関係では、妹がうまれたことによって母親をとられた、と思っている人は家族の中に妹の絵を描かなかったりします。
①家族のメンバーをかいた順番
家族の中で意識している順番です。
②家族のメンバーの大きさ
重要と思っているほど大きく、そうでない場合小さくなります。
③家族が何をしているか、まとまりと登場人物の向き
家族に対する願望を表します。
自分の方を向いてほしい、働かない子供に働いてほしい、酒飲みの父親にシャキッとしてほしい、厳しい母にやさしくしてほしいなど。
家族にまとまりがあれば絵もまとまりのある絵になりますが、コミュニケーションが取れていない家庭は絵にまとまりがありません。
④家族の中で書かれなかったメンバー
いなくなってほしいとの否定的なパターンもあれば、そのメンバーがいない環境で育ったパターンもあります。
父親が仕事でいつも帰りが遅く、休みもなく母親中心で育った家庭では、父親の絵がかかれないことがあります。
自分がいない場合は家族中心の家庭です。
⑤家族以外のメンバー、ペット
家族以上に大事に思っている。
家族以外にペットや友人と自分だけの場合、特別心の支えになっているか家族の中に自分の居場所がない。
⑥全体の印象、色の明暗、暖色、寒色
色使いはそのままです。
明るく暖かい家庭は赤、黄色、オレンジなどの明るい色や暖かい色。
暗く寂しい家庭は青、灰色などの暗く冷たい色使いになります。